当院の大腸カメラ検査
日本における大腸がん罹患者数は増加傾向にあります。
大腸がんは、初期段階での自覚症状が乏しいため、病気が進行してから発見されることが多く、がんによる死亡原因でも上位を占めています。
よって、早期発見が重要になりますが、大腸がんの早期発見に有効なのが大腸カメラ検査です。
初期症状に乏しいため、定期的に検査を受けることで早期発見と根治、予防が可能になります。
大腸カメラ検査は、事前に下剤を服用するため、検査における苦しさや検査後のお腹の張りなど、経験したことある方で苦手意識を持っている方も多いですが、当院では検査をなるべく楽に受けられるように細部にわたり配慮を行っています。
当院の大腸カメラ検査の特徴
1.鎮静剤によってリラックスした状態で検査が可能
検査における苦痛を緩和するため、また苦手意識がある方が楽に検査が受けられるよう、当院では鎮静剤を積極的に使用しています。
リラックスした状態で検査を受けられるので、検査に伴う苦痛や不快感を軽減できます。
深くリラックスしたまま、スムーズに検査が行え、時間も短縮できるというメリットがあります。
2.オリンパス社製内視鏡システムの導入
当院では、内視鏡システムはオリンパス社製の「EVIS LUCERA ELITE」、スコープは「PCF-H290ZI」を導入しています。
この内視鏡システムではNBI(狭帯域光観察)というオリンパス社独自の特殊光を用いた観察手法に対応しております。このNBIという観察手法により通常とは異なる狭帯域光によって、大腸粘膜の構造や毛細血管を細部までしっかりと観察することができる為、微細な病変などを素早く発見することができます。
また、当システムにはワンタッチで切り替えることができる拡大観察機能が搭載されている為、粘膜や毛細血管などの病変を発見した際もワンタッチでピントを合わせやすくなっており、より容易に高精細な画像を得ることができます。
3.負担を減らす無送気軸保持短縮法
大腸は、長く曲がりくねっているだけではなく、形状が1人ひとり異なります。
加えて、強くねじれていたり、癒着したりしている場合もあり、これらを手探りで確認しながら挿入すると非常に痛みや苦痛を伴います。
このように、大腸カメラ検査の苦痛は、カメラの挿入時に大腸が圧迫される際に起こります。
当院で導入している無送気軸保持短縮法という大腸を圧迫しない手法を用いて挿入していきます。
4.検査中に大腸ポリープの切除も可能
大腸カメラ検査中にポリープを発見した場合、処置の適応になるものはその場で切除することができます。
なお、ポリープが大きかったり、数が多い場合は、安全性を考慮して連携医療機関にご紹介いたします。
5.炭酸ガスで検査後のお腹の張りを解消
大腸カメラ検査では、大腸を気体で膨らませ、しわやヒダ部分もしっかりと観察していきます。
従来の検査後のつらい膨満感を解消するために、吸収が早い安全な炭酸ガスを送気しています。
お腹の張りが苦手な方でも安心して受けていただけます。
6.胃カメラ検査と大腸カメラ検査を同日に受けることが可能
当院では胃カメラ検査と大腸カメラ検査を同日に受けることができます。1日で両検査を実施することができるため、検査のための来院回数が1回で済みます。それだけでなく、事前準備である食事制限や下剤の内服、内服調整なども1度で済むため、時間的・身体的にも患者さんおご負担を軽減できます。
鎮静剤を用いて行う検査も可能なため、内視鏡による痛みや苦痛が不安な方でも安心して受けていただけます。
大腸カメラ検査で大腸ポリープが発見された場合も、その場で切除することが可能です。
7.当日大腸カメラ検査実施可能(下剤郵送)
通常大腸カメラ検査を行う際は、事前診察を受けていただいております。
しかし、遠方に住んでいる方や忙しく何度も来院することが難しい方などいらっしゃると思いますので、当院で以前に大腸カメラ検査を行った患者様に限り、ご来院当日に大腸カメラ検査を行うことも可能です。その場合、下剤を郵送でご自宅まで郵送いたします。
下剤の郵送をご希望する方は、一度電話にて説明と確認をさせていただきますので、ご希望の方はお電話にてご連絡ください。
8.土曜日の検査も可能
当院では、土曜日でも胃カメラ・大腸カメラ検査を実施しています。平日になかなか時間が取れない方も、お気軽にご相談ください。
大腸カメラ検査の流れ
Step1診察
- 大腸カメラ検査をご希望の方は事前に診察を受けてください。
- 検査日は診察時にお決めいたします。
- 院内で下剤内服をご希望の方は診察時にご相談ください。
Step2前日
- 朝・昼・夕といつも通り食事を摂っていただいて構いませんが、消化の良いものを食べるようにしてください。
- 夕食は21時までに済ませてください。それ以降は水分のみ摂取可能です。
- アルコールを控えましょう
- 就寝前に処方された下剤を内服してください。
Step3当日朝
- 検査が終わるまで食事を摂らないでください。水分(水・お茶のみ)は摂っても構いません。
- 朝服用している薬がある方は、中止指示がない限り通常通り内服してください。
- 糖尿病の内服薬・インスリンを使用している方は、当日朝は内服や注射をしないでください。
- 下剤を自宅で服用される方は、検査の4時間前より服用を始めて頂きます。
- 院内で下剤を内服される方は指定された時間にご来院ください。
Step4検査
- 便が透明になったことを確認します。
- 鎮静剤使用の場合は、検査直前に鎮静剤を注射します。
- 検査は15~30分程度で終了します。
- 検査中にポリープ切除や生検を行う場合があります。
※鎮静剤を使用しますので、車やバイク、自転車など、ご自身による運転での来院は控えてください。
Step5検査後
- 鎮静剤を使用した場合は、しばらく休憩していただいた後、検査結果をご説明します。(生検などの結果は後日になります。)
検査費用
1割負担 | 3割負担 | |
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大腸カメラ検査のみ | 約1,600円 | 約4,800円 |
大腸カメラ+病理組織検査 | 約3,000円~5,000円 | 約9,000円~15,000円 |
日帰り大腸ポリープ切除 | 約5,000円~10,000円 | 約15,000円~30,000円 |